第2回 渡邉利三国際奨学金 
バーチャル授与式2021

バーチャル授与式開催

本年6月に開催を予定しておりました「渡邉利三奨学金 海外留学助成金授与式」はコロナウイルス感染拡大防止に伴い、中止となりました。 よって、ここに「渡邉利三奨学金バーチャル授与式」を開催することとなりました。奨学金基金創設者である渡邉利三名誉会長より、「留学と経済発展」についてメッセージがあります。 また、本年度採択された助成対象者の動画配信や特別講演を実施しております。特別講演では、北里大学名誉教授で厚生労働省診査医など数多くの要職を歴任されている相澤好治先生(当財団副理事長)から 臨床・予防医学についてのお話があり、東京大学名誉教授で上皇陛下の執刀医をおつとめになった北村唯一先生(当財団理事)からはウイルス研究についてご講演があります。
是非ともご覧ください。

理事長 小谷誠 ご挨拶
プログラム紹介

名誉会長 渡邉利三 メッセージ
「留学と経済発展」

奨学金基金創設者である渡邉利三名誉会長は海外留学に対して強い思いがあり、 2008年にご自身で設立した奨学金制度が評価され、アイスランド国より「ファルコン勲章」を授与されました。

詳しくはこちら

特別講演
「臨床医学から予防医学~川の流れのように~」
北里大学名誉教授/一般社団法人産業保健協議会理事長
(公財)渡邉財団 副理事長  相澤 好治

相澤先生

北里大学名誉教授
相澤 好治先生

ご紹介
北里大学名誉教授である相澤好治先生は、予防医学が専門分野です。
慶應義塾大学医学部を卒業し、約3年間、米国のブラウン大学へ留学されました。 帰国後の北里大学では医学部長、副学長をおつとめになり、厚生労働省じん肺診査医や日本医師会産業保健委員長などの多くの要職を歴任しております。 ノーベル賞受賞者で北里大学特別栄誉教授である大村智先生とはゴルフをご一緒する間柄であり、 第1回バーチャル授与式では、大村智先生にご講演いただいておりますが、相澤先生のご尽力により実現したものです。

講演要旨

医学部卒業後、呼吸器感染症・アレルギー内科の大学院に入学して臨床医経験9年間の後、 先輩の勧めもあり北里大学医学部衛生学公衆衛生学に進路変更して退職まで32年間予防医学分野で行った教育・研究活動を振り返る。学生時代に農村の保健活動に参加した経験、 大学院での肺局所細胞免疫の研究、米国での3年間の臨床研究などの原体験が、小谷誠渡邉財団理事長との出会いで、肺と細胞磁界測定による化学物質有害性評価法の開発や、 医学部長時代の農医連携教育などの推進に役立った。
シックハウス症候群や化学物質過敏症の研究は当時医学部長であった石川哲教授の勧めで始めたものであり、基礎医学者のように、興味のあるテーマに一途邁進するというより、 予防医学では社会問題の解明・解決が求められて研究テーマが決まる傾向がある。まさに川の流れのような研究活動であった。

  • 略歴

    昭和46年3月

    慶應義塾大学医学部卒業

    昭和50年3月

    慶應義塾大学大学院
    医学研究科修了

    昭和50年9月

    医学博士号授与
    (慶大甲455号)

    昭和50年4月

    慶應義塾大学医学部
    特別研究員

    昭和50年7月

    米国ブラウン大学医学部に国外留学
    臨床腫瘍学・臨床免疫学

    昭和53年4月

    慶應義塾大学医学部助手に任用-内科学

    昭和55年4月

    北里大学医学部(講師)に任用
    -衛生学・公衆衛生学

    昭和58年10月

    北里大学医学部(助教授)に昇格
    -衛生学・公衆衛生学

    平成 6年4月

    北里大学医学部(教授)に昇格
    -衛生学・公衆衛生学

    平成15年7月

    北里学園理事に就任

    平成18年7月

    北里大学医学部医学部長に任命

    平成21年7月

    北里大学副学長に就任

    平成22年7月

    学校法人北里研究所
    常任理事

    平成24年4月

    北里大学名誉教授

    平成24年11月

    一般社団法人日本繊維状
    物質研究協会理事長

    平成26年6月

    公益財団法人
    渡邉財団副理事長

    平成30年10月

    一般社団法人産業保健
    協議会理事長

    学会活動

    日本産業衛生学会副理事長、日本衛生学会理事長、日本臨床環境医学会理事長、日本公衆衛生学会理事・監事、日本医学会幹事を歴任

    社会活動

    厚生労働省中央じん肺診査医、厚生労働省労働政策審議会臨時委員、安全衛生分科会長、 日本医師会公衆衛生委員会委員・産業保健委員会委員長、日本労働安全衛生コンサルタント会会長を歴任

    受賞歴

    第9回日本衛生学会会賞、厚生労働大臣功労賞、中央労働災害防止協会顕功賞、中富健康科学振興賞

特別講演
「亀頭HPVの長期存続について」
東京大学名誉教授/上皇陛下執刀医
(公財)渡邉財団 理事  北村 唯一

  • 北村先生
  • 東京大学名誉教授
    北村 唯一先生

ご紹介
東京大学名誉教授である北村唯一先生は泌尿器科のご専門でウイルス研究に精通されています。 東京大学医学部を卒業し、米国のテキサス大学に2年間、留学されました。 帰国後は、東京大学に23年間勤務し、現在では自靖会親水クリニックの院長など、医療の最前線で数多くの仕事に従事されております。 2003年に現在の上皇陛下である明仁様の執刀医として、ガン治療にご尽力され、陛下より恩賜銀花瓶を賜りました。当時の貴重なご経験は「2019年:文藝春秋:特別号」にも掲載されました。

  • 略歴

    昭和48年4月

    東京大学医学部
    泌尿器科学教室入局

    昭和49年7月

    東京大学医学部附属病院泌尿器科
    文部教官助手

    昭和50年7月

    国立小児病院
    泌尿器科医員

    昭和52年7月

    東京大学医学部附属病院泌尿器科
    文部教官助手

    昭和54年7月

    休職し、
    米国留学2年間、
    テキサス大学ダラス校
    内科研究員

    昭和56年7月

    復職

    昭和57年7月

    三井記念病院
    泌尿器科医局長

    昭和58年4月

    焼津市立総合病院
    泌尿器科科長
    兼透析室長

    昭和60年11月

    東京大学講師医学部
    附属病院分院泌尿器科

    平成 6年5月

    東京大学助教授医学部附属病院
    分院
    泌尿器科科長

    平成10年5月

    東京大学教授医学部
    泌尿器科科長

    平成19年4月

    東京大学大学院
    医学系研究科
    外科学専攻長

    平成20年3月

    東京大学教授退官

    平成20年4月

    社会福祉法人あそか会
    あそか病院 院長

    平成20年6月

    東京大学名誉教授の
    称号授与

    平成26年1月

    医療法人社団 自靖会親水クリニック 院長

    受賞歴

    令和元年6月 集中医療大賞2019

講演要旨

HPV(ヒト・パピローマウイルス)は、現在300以上の型が知られており、その中でも16型、18型などが子宮頸癌の原因ウイルスとされている。 これらのHPVが女性の子宮頸部に感染した後、約10年経過した頃に、感染者の中の1%前後が子宮頸癌を発症すると言われている。 このHPV感染は女性ばかりでなく、男性にも感染しており、性病の1種と考えられている。今回、我々は751例の男性亀頭上皮からDNAを採取しPCRを施行し、HPVの型同定を行った。 その結果、20歳代から80歳代まで、各世代に於いて20%前後の症例でHPVが検出され、その中でも子宮頸癌を起こすと言われている高リスク型HPVが各世代に10%前後認められた。 女性も20-30%にHPV保菌者がいるとされているが、男性に於いても20%前後の感染が証明された。さらに、この751例の中の陽性者で、長期に経過観察できた31例に関するデータを提示した。 2-10年間の経過観察期間に1-2年置きに亀頭上皮HPVを採取し、長期のHPV排泄の有無を調査した。その結果、2/3(21症例)で毎回HPVが排泄されており、残る1/3(10症例)では間欠的に排泄されていた。 1例に於いては10年間以上に渡りHPVが持続排泄されていた。以上の結果から、亀頭上皮HPVの大部分は長期に持続感染し、常に外界に排泄していることが証明された。

選考結果発表
選考委員長 多氣 昌生

新型コロナウイルスのために、海外への渡航が困難な状況ですので、応募数は少なかったのですが、どの応募者も優秀で、この状況下で留学を目指す志は輝かしく、 当財団の理念に相応しい方々を採択させて頂いたと思います。なお、今回は昨年に続いて、継続で採択された方がお2人含まれています。 この1年間、非常に充実した留学生活を送られたことが評価されました。海外への渡航については、さまざまな困難が避けられないと思いますが、留学が皆様にとって有意義であることを祈ります。

渡邉国際奨学金
海外留学助成対象者
助成総額1,350万円

渡邊利三国際奨学金は、海外の大学で学びたいという高い志を持つ方々の生活費を支援することを目的として、昨年スタートした新しい奨学金制度です。 研究助成に関しては、30年近い実績を積み重ねてきた当財団ですが、この新たな奨学金制度が、多くの若い方々の未来のために、お役に立てることを願っています。

新規採択者 7名
  • 01

    東海林菊太郎

    北海道大学病院 脳神経外科

    医員
    東海林 菊太郎

    詳しくはこちら

    研究テーマ:脳卒中後機能回復を賦活する
    神経回路の光遺伝学的手法を軸とした多面的解析

    留学先:スタンフォード大学(アメリカ)

    脳卒中は寝たきりの原因の約1/3を占める重篤な疾患です。脳卒中で損傷された中枢神経機能は自然にまたはリハビリテーションにより促進的に回復しますが、 そのメカニズムは未解明で、複数の中枢神経回路が様々な組み合わせとタイミングで賦活もしくは抑制されることで生ずるとされています。 留学先のスタンフォード大学脳神経外科では「光遺伝学(optogenetics)」の手法を用いてそのメカニズム解明に関する基礎研究を行う予定です。 時間、空間および細胞特異的な神経活動制御が可能な手法であり、最先端の分子生物学的手法も交えてそのメカニズムを明らかにし、脳卒中後の機能回復について臨床応用可能な創薬・治療法開発への橋渡しとすることを目指しています。 脳卒中研究において世界でもトップクラスの研究室に留学することで、知識や技術の向上だけでなく、一流研究者の考え方を学び、グローバルな視野を身に着けたいと考えています。

    ×
  • 02

    足立真輝

    オックスフォード大学 工学部 
    機械学習研究室

    研究員
    足立 真輝

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    研究テーマ:非定常多腕バンディッドモデルによる次世代電力制御技術

    留学先:オックスフォード大学(イギリス)

    人工知能を活用した次世代の電力・電池の制御技術を創出することを目指して研究します。 近年、世界的な電気自動車へのシフトは、電力網や電気自動車のバッテリーなど様々な技術課題を抱えています。 そこで、人工知能・機械学習技術を用いた高効率な制御技術を開発することで、既存のインフラを変更することなく、 エネルギー損失を最小化し、電気自動車・自動運転の時代に対応できる低炭素社会を実現することを目指しています。 将来の展望としては、留学先での研究で創出した技術・知識や、人脈を活用し、日本、そして、世界の発展に役立てていく仕事がしたいと考えています。

    ×
  • 03

    木村佳奈子

    リーズ大学大学院 工学・物理科学研究科 化学専攻

    博士課程
    木村 佳奈子

    詳しくはこちら

    研究テーマ:酸化亜鉛を用いた日焼け止めに応用可能な紫外線反射剤の開発と評価

    留学先:リーズ大学(イギリス)

    太陽光に含まれる紫外線は皮膚細胞を損傷させ、しみ、しわ、皮膚癌等の皮膚障害を引き起こします。 紫外線による細胞損傷予防のための手軽かつ効果的な手段として、日焼け止めは長年に渡り広く利用されています。 日焼け止めには紫外線吸収剤と紫外線反射剤が含まれており、前者は紫外線を吸収することで、後者は紫外線を反射・吸収することで、太陽光から皮膚を保護しています。 紫外線反射剤には二酸化チタンや酸化亜鉛が含まれていますが、これらの物質の光学特性は粒子の大きさや結晶化度、光触媒活性などの物性によって大きく変わります。 このことを利用して、酸化亜鉛の表面上でポリフェノールなどの抗酸化剤と反応させ、酸化ストレス防止効果のある紫外線反射剤を作ることを目標に研究に取り組んでいます。 本研究でより高性能な日焼け止めを開発し、人々の皮膚障害予防に繋げたいと考えています。

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  • 04

    久留裕

    九州大学大学院 医学研究院 
    臨床・腫瘍外科学講座

    博士課程
    久留 裕

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    研究テーマ:異種Composite islet-kidney移植における免疫寛容誘導戦略の確立

    留学先:コロンビア大学(アメリカ)

    「臓器不全の患者さんに対する臓器移植は、日本でも近年件数が増加してきていますが、移植できる臓器の数には限りがあることからまだまだ助けられる患者さんが少ないのが現状です。 この臓器不足の問題を解決するため、私は米国コロンビア大学のColumbia Center for Translational Immunology, Yamada研究室で、医療用ブタからの異種臓器移植を目指した前臨床研究に従事しています。 この異種移植は、既に一定の条件下ではブタから霊長類への臓器移植で6ヵ月以上の長期生着が達成されています。 現在、最適な免疫抑制療法の開発や免疫寛容誘導戦略の確立など、まさにヒトへの臨床応用を間近に見据えた重要な実験を日々行っています。 この研究成果が、現在の移植医療の抱える問題を解決する一助となる事を願い、努力する所存です。」

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  • 05

    木村綾奈

    京都大学大学院 
    医学研究科 社会健康医学系専攻
    知的財産経営学分野

    修士課程
    木村 綾奈

    詳しくはこちら

    研究テーマ:ライフサイエンス分野における大学の知的財産活用と普及の在り方とは

    留学先:スイス連邦工科大学ローザンヌ校(スイス)

    日本が今後医薬品・医療機器・再生医療等製品等の研究開発において世界をリードするとともに,研究界を活性化するための,研究開発型のイノベーションエコシステムモデルの提唱が研究目的です。 日本のベンチャー企業の中でもユニコーン企業となる可能性を秘めるのは大学の研究シーズや成果を活用していることが多いものの,日本では諸外国と比べると大学発ベンチャーの成功例が少ないです。 特に新薬の創出やヘルスケアデバイスの開発には長い期間と費用を要するものが多く,シーズの実用化・事業化に対する戦略的な支援が急務だが,その支援人材も圧倒的に不足しています。 スイス連邦工科大学ローザンヌ校は,研究成果の社会還元に求められる学術機関,政府,民間企業,そして国際機関の連携に関する研究や, 主に米国や欧州の知識基盤の経済のニーズに適した政策の提供を目的とする研究が数多く展開されるため,それらを日本に持ち帰り還元したいと考えます。

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  • 06

    山本楠

    慶應義塾大学大学院 
    政策・メディア研究科
    先端生命科学プログラム

    博士課程
    山本 楠

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    研究テーマ:物理的相互作用情報を用いたタンパク質の
    新規進化系統解析と進化モデルの構築

    留学先:ラヴァル大学(カナダ)

    細胞システムは多くのタンパク質が互いに協調して機能することで達成されています。 私は多数のタンパク質間相互作用を高速に同定することで、変異がタンパク質機能並びにネットワークに及ぼす影響をボトムアップに理解できるフレームワークの構築を目指しています。 留学先のLaval大学Landry研究室(ケベック、カナダ)ではプロテアソーム複合体に着目し、14種の相同タンパク質を対象に相互作用の違いと、出芽酵母細胞内での機能解析を行います。 これによりタンパク質において変異が蓄積していく過程とそれによる機能の変容をモデル化し、理解することを目的としています。 将来の展望としては、構築したモデル・フレームワークを個々人の遺伝子配列の違いやがん細胞における変異に応用し、より精度の高い個別化医療・創薬に貢献できるような仕事がしたいと考えています。

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  • 07

    竹中康一郎

    同志社大学大学院 脳科学研究科 発達加齢脳専攻

    博士課程
    竹中 康一郎

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    研究テーマ:細胞内液-液相分離による生体内化学反応の時空間的制御に関わる
    物理メカニズムの解明とその異常によって生じる疾患に関する研究

    留学先:ルーヴェン・カトリック大学(ベルギー)

    生命現象は、細胞内にある様々な生体分子が「適切な場所」で化学反応を起こすことによって担われています。 そのため、生体分子がどのようなメカニズムで「適切な場所」に集まるのかを知ることは、学術的・医学的観点両方においてとても重要です。 近年、「細胞内液-液相分離」と呼ばれる、従来の生物学の常識を塗り替えるような現象が新しく発見され、この現象が生体分子の空間的制御に関して中心的な役割を果たす可能性が明かされつつあります。 留学先では、この細胞内液-液相分離について、分子生物学的実験手法と物理学的理論アプローチを組み合わせた研究を行うことで、生体分子の空間的制御に関する物理メカニズムの一端を解明することを目指します。 さらに、これに関連した種々の疾患に関して、特に難病である筋萎縮性側索硬化症 (ALS) を中心として、その詳細な病因解明や治療薬・治療法の開発に貢献することを目標とします。

    ×
更新採択者 2名
  • 01

    金子昌賢

    メリーランド大学
    カレッジパーク校大学院 
    情報・数学・自然科学研究科

    博士課程
    金子 昌賢

    詳しくはこちら

    研究テーマ:立体音響収音・制御・再現技術および数値音響解析技術

    留学先:メリーランド大学(アメリカ) 

    留学先では立体音響信号処理技術や音響現象の数値解析に関する研究に取り組んでいます。 計算機の高速化とともに、ものづくりにおけるCAE(Computer Aided Engineering)、シミュレーション技術の重要度は増していますが、その計算コストはさらなる普及の大きな障壁です。 またテレコミュニケーション技術には長い歴史がありますが、今回のパンデミックによる在宅・遠隔での勤務・教育が明らかにしたように、 対面コミュニケーションを代替しうるほどの高臨場感のテレコミュニケーションはまだ実現していません。 今回の留学を通して、既存技術を凌駕する音響解析技術や、次世代テレコミュニケーションのための新しい高臨場感立体音響技術を創出したいと考えています。 将来の展望としては、留学先での研究を通して創出した技術や、留学を通して身に着けた知識やスキルをものづくりやテレコミュニケーションの発展に役立てていく仕事がしたいと考えています。

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  • 02

    三島英換

    ヘルムホルツ研究センター 
    ミュンヘン

    客員研究員
    三島 英換

    詳しくはこちら

    研究テーマ:脂質酸化依存性細胞死フェロトーシスの制御機構の解明

    留学先:ヘルムホルツ研究センター(ドイツ)

    ドイツ、ミュンヘンのヘルムホルツ研究センターのConrad labにて昨年から研究留学をしております。 フェロトーシスという脂質酸化依存性の細胞死の制御機構の探索とフェロトーシスを標的とした治療薬の開発をテーマに日々研究しております。 こちらにきて感じていることは、グローバルな研究ネットワーク間でのコラボレーションによる研究の進展の速さを常々実感しております。 留学中に得た知見をもとに帰国後はフェロトーシスと臨床的知見とつなげたトランスレーショナル研究に還元できることを目指しております。

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